ヒモノオンナができるまで〜10年の恋愛怨念雨模様・ミラノ風味2〜
ヒモノオンナのHANAHANAです。
【前回までのあらすじ】
かつてヒモノではなかったHANAHANAは、
飲み会で出会ったオトコと清い交際を経て結婚も視野に入れていたが、
オトコが失職したため生活基盤が固まるまで一緒に暮らすのはあとにしようということで待つことになりました。
10年ほど。
ないわー。
あらすじ書いてすでに涙目なのですが、
とりあえず相手のいう「生活基盤」が固まるまでうっかり10年も待ってしまったワタシでした、というところから続きです。
付き合いだして10年、気がつけばワタシも完全に中年という年代に差し掛かっておりました。
おいさすがにそろそろどうにかしてもらわんとちょっとどうよって思うようになったワタシ。
オトコはというと相変わらず失職状態。そのときはワタシがお世話になってるクライアントから仕事を回してもらい、オトコに発注する形で給料を与えておりました。
流石にそれだけでは心もとないし、かと言ってワタシの稼ぎだけでは新天地で暮らしていくには心もとない。
なのでそろそろしっかり職についてほしいんだけどどうなのよ、と相手と衝突することが多くなってきた。
というのもオトコはやたら仕事を選り好みするのです。
口が達者なんだから営業はどうよ、クルマが好きなら部品工場とかどうよ、いろいろ話を振ってみるもののナシのつぶて。
じゃあ何がしたいかというと、わからないという。
ワタシが持ってる特殊なスキルを教え込むために数ヶ月と自宅に住まわせたりもしたんだけど結局身にならなかった。
そのうち、なんかオレは株で食ってくとかいい出して、胡散臭い株で儲けるノウハウみたいなものをネットで買い漁り、
付け焼き刃な知識で株を買い込んで数十万溶かしたりを繰り返すようになってしまいました。
さらには自己啓発にのめり込み、
オレはなんでもできる!と謎の自信で周りに振る舞うようになってきて、
ちょ…なんだこれと困惑するしかないワタシ。
そのうちオトコからの連絡が途絶えるようになってきて、ワタシが出した仕事もまともに納品できなくなってきてしまった。
ここまでくるとワタシも危機感を覚えます。
10年の月日が重くのしかかる。
当時、結婚するしかないと信じ込んでいたものだから、なんとかオトコを立て直そうと躍起になってました。
立て直して、なんとか結婚しようとおもって、そりゃもう必死でした。
なんというか、ここまで来たら責任取って結婚しろよ!!みたいな(泣)
でも会話の内容はオレTUEEEEEE!と株で溶かした金の無心、そしてその頃から「親友」なる人の話題が多くなってきました。
なんでも「親友」はいろいろと相談に乗ってくれる昔からの仲で、いまも現状をどうにかしようと週に何度か「親友」と会っていろいろと協議している、と。
最初は仲いいのなーと思う程度でしたが、話題の大半が「親友」がいかに素晴らしい奴かっていうものに差し替わってしまった段階で、さすがにおかしいと感じるようになりました。
なんか…その「親友」って、本当に「親友」なの?と。その親友ってもしかして異性じゃね?と。
連絡の滞りや激減した会える回数なんかも省みて、多分皆が思っているだろう結論に達したわけです。
あ、これ浮気だわ、と。
はたしてその疑念は確信に変わるのですが、話はとんでもない方向にぶっ飛んでいったのでした。
そしてそれらを経て、ここにどうしようもないくらいにヒモノと化したオンナが爆誕することになったのです。
続きはまた次回。
HANAHANAでした。